サブビジネス研究所

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クラウドワークスの単価交渉はいつ?副業3年で分かった切り出し方

自宅の机でノートパソコンに向かって副業の作業をする男性

最初の一年、私は単価交渉というものを一度もしなかった。というより、できなかった。クラウドワークスで受けていた記事作成の案件が文字単価0.8円で、月の副収入は3万円ほど。金額だけ見れば悪くない気がしていたけれど、1本4,000字を5時間かけて書いていたので、時給に直すと600円ちょっとにしかならなかった。

交渉を切り出せなかった一年目、私が怖がっていたもの

いま振り返ると、怖かったのは断られること自体ではなかったと思う。「値上げを言い出す人だと思われること」のほうが、ずっと嫌だった。せっかく継続でもらえている仕事を、自分の一言で失うんじゃないか。そんなふうに、勝手に人間関係の問題にしていた。

実際に交渉してみて意外だったのは、発注する側は思っていたよりずっと事務的だということ。予算が合えば通るし、合わなければ「今回は難しいです」と一行で返ってくる。それだけだった。少なくとも私が関わった範囲では、単価の相談をしたことで関係がぎくしゃくしたことは一度もない。向こうにとっては日常業務の一部なのだろう。

夜にキーボードを打ちながらクライアントへのメッセージを書く手元

切り出すタイミングは「納品直後」がいちばん通りやすかった

私の場合、話がすんなり進んだのは決まって、納品して先方から「ありがとうございます、問題ありません」と返信が来た直後だった。相手の頭のなかに、こちらの仕事の質がいちばん鮮明に残っているタイミングだからだと思っている。

逆に、月初や契約更新のタイミングで切り出したときは、あまり反応がよくなかった。向こうもその時点で予算の枠を決めてしまっているのだろう。それともうひとつ効いたのは、実績が溜まってから動いたこと。10本、20本と納品を重ねて、修正依頼がほとんど来ない状態になってからのほうが、明らかに話が早かった。

「お願い」ではなく「相談」の形にすると、返事が変わった

文面もずいぶん試行錯誤した。「単価を上げていただけませんか」と書いていた時期は、正直あまり通らなかった。いまは、こちらの状況を先に置いてから相談の形にしている。1本あたり5時間ほどかかっていること、リサーチの範囲が当初の想定より広がっていること。そのうえで「文字単価1.2円でご相談させていただくことは可能でしょうか」と、数字を自分から出す。

この、数字をこちらから提示するというのが大事だと思っている。「ご検討ください」だけで終わらせると、相手は判断のしようがなくて保留になってしまう。具体的な数字があれば、YESかNOか、あるいは「1.0円までなら」という中間案が返ってくる。話が動くだけでも十分な収穫だった。

机の上に置かれたノートとペン、交渉の条件を書き出す準備

断られたときの引き際を、先に決めておく

もちろん全部が通るわけではない。私も何度か断られている。ただ、送る前に「断られたら今の条件のまま続ける」「半年後にもう一度出す」と自分のなかで決めておくようにしたら、交渉そのものが怖くなくなった。感情の問題を、作業の手順に置き換えてしまう感覚に近いかもしれない。

単価がどれくらい上がるかは、案件やジャンル、発注元の規模によって本当にまちまちだと思う。私の場合は0.8円から1.2円になって、同じ作業量のまま月の副収入が1.5倍ほどになった。ただしこれはあくまで一例で、人によっては全く動かないこともあるはず。それでも、言わなければ絶対に上がらないというところだけは、たぶん誰にとっても同じだ。

初案件がなかなか取れなかったときに提案文を書き直した話や、単発で終わらせず継続案件につなげる工夫についても書いているので、単価交渉の前段階で悩んでいる人はあわせて読んでみてほしい。