副業を始めたころ、いちばん詰まったのはスキルでも案件でもなくて、単純に時間でした。本業を終えて帰宅するのが19時半、夕食と風呂を済ませると21時。そこから2時間もあれば十分だろうと考えていたんですが、実際は机に向かっても頭が動かない。気づけばスマホを触っていて23時、という日が週の半分以上ありました。
夜に詰め込もうとして、最初の半年をほぼ無駄にした

当時は「自分の気合いが足りないだけだ」と思っていました。でも振り返ると、単に配分の問題だったんだと思います。本業でいちばん頭を使うのが日中で、帰宅した時点で判断力の在庫が切れている。その状態で提案文を書いても、まともなものが出てくるはずがないんですよね。実際、夜に書いて送った提案は通過率がひどいものでした。文章がうまいかどうか以前に、募集要項を最後まで読む気力がなくて、的外れなことを書いて送っていた。この時期に何を書けば読んでもらえるのかを考え直した経緯は初案件が取れずに提案文を書き直した話にまとめています。
朝5時半に前倒ししたら、同じ1時間の中身が変わった

やったことは単純で、夜の2時間をやめて朝の1時間に移しただけです。5時半に起きて6時半まで。最初の2週間はさすがにきつかったですが、就寝を23時半から22時半にずらしたら、思ったより早く体が慣れました。効いたのは作業量よりも中身のほうでした。朝は誰からも連絡が来ませんし、SNSを見る習慣もなかったので、1時間をまるごと使える。夜の2時間より朝の1時間のほうが進む、という感覚ははっきりありました。ただ、これは人によると思います。同僚には深夜のほうが冴えるタイプもいて、こればかりは自分で2週間くらい試してみないと分からない領域だという気がしています。
時間帯ごとの向き不向きを、いちど書き出してみた
| 時間帯 | 向いていた作業 | 向かなかった作業 |
|---|---|---|
| 早朝 5:30〜6:30 | 提案文、記事の執筆、構成づくり | メールの返信(相手がまだ起きていない) |
| 昼休み 20分ほど | 案件の検索、短いメッセージ返信 | まとまった量の執筆 |
| 帰宅後 21〜23時 | 経費入力、請求書作成、素材の整理 | 頭を使う判断、交渉ごと |
| 週末の午前 | 大きめの納品物、スキルの学習 | — |
書き出してみて気づいたのは、夜にやってもまったく困らない作業がちゃんとあるということでした。経費の入力や請求書の作成のように、手を動かすだけのものは疲れていても進みます。逆に、単価交渉の切り出し方のように言葉を選ぶ必要があるものは、朝に回すようにしました。交渉をいつ持ち出すかについては単価交渉のタイミングを扱った記事のほうに詳しく書いています。
「毎日やる」をやめたら、かえって続いた
もうひとつ効果があったのは、平日5日のうち2日は何もしないと最初に決めてしまったことです。毎日やろうとすると、できなかった日に罪悪感が残って、その罪悪感が翌朝の腰をさらに重くする。週3日と決めておけば、やらない日は堂々とやらない。結果として3年続いています。継続案件が増えてからは締切に追われて自然に時間が確保されるようになったので、最初の1年をどう乗り切るかが分かれ目だったのかなと思います。単発で終わらせないための工夫は継続案件はこう生まれるという記事に書きました。
時間がないから副業ができない、という言い方を私もよくしていました。でも足りていなかったのは時間そのものより、頭が動く時間帯をどこに割り当てるかの設計だったように思います。生活リズムは人それぞれですし、朝型が正解だと言うつもりはありません。ただ、うまく進まないときに「気合い」で片付けてしまう前に、時間帯のほうを疑ってみる価値はあると思います。
