クラウドワークスを開いて案件一覧を眺めていると、正直どれも似たり寄ったりに見える時期があった。特に始めたばかりの頃は、単価だけを見て「これなら生活の足しになる」と飛びついて、あとで後悔したことが何度かある。今回は、三年ほど副業でライティングと簡単なデータ入力をやってきた中で、「この案件はやめておいた方がいい」と判断するようになった基準を、実際に外した案件の例とあわせて書いてみる。
応募する前に、まず「単価」より「言葉」を見る
一番わかりやすいサインは、募集文の中に「誰でもできます」「初心者歓迎、簡単作業」という言葉が単価の低さと一緒に並んでいるケースだ。もちろん初心者歓迎そのものは悪くない。ただ、作業内容の説明が三行程度しかなく、納期だけは「即日〜3日以内」と具体的に書かれている案件は、こちらの作業時間をまったく見積もっていない可能性が高い。私は以前、文字単価0.3円のリライト案件で「簡単なので30分で終わります」と書かれていたものに手を出し、実際には参考資料を読み込むだけで1時間かかったことがある。時給換算すると600円台で、正直やらなければよかったと思った。

三年間で外した案件に共通していたもの
継続的に依頼が来る案件と、一度きりで終わる案件を見比べていくと、実は募集文の時点である程度見分けられる気がしている。募集文にクライアントの事業内容や、その記事や資料が最終的にどう使われるかまで書かれている案件は、単価交渉にも応じてもらいやすい。クラウドワークスの単価交渉のタイミングについて書いた記事でも触れたが、相手が仕事の中身を具体的に説明できる案件ほど、こちらの提案にもきちんと目を通してくれる印象がある。逆に「大量募集」「単価は応相談ですが基本お安めで」といった文言が入っている案件は、応募者を選別する余裕がないまま数をさばこうとしていることが多く、私の場合は連絡が来ても丁重に辞退するようにしている。
| 見るポイント | 避けたい傾向 | 続けやすい傾向 |
|---|---|---|
| 作業内容の説明 | 三行程度で抽象的 | 具体例や参考資料つき |
| 納期 | 即日〜3日以内が多い | 相談の余地がある |
| 単価の書き方 | 「応相談だが基本お安め」 | 相場観のある金額を明記 |
迷ったときの自分なりの判断基準
とはいえ、経験が浅いうちは判断材料そのものが足りない。私が今でも使っているのは、応募前にクライアントの募集履歴と評価コメントを必ず確認するという単純なルールだ。評価件数が極端に少ない、あるいは低評価に「連絡が途中で途絶えた」という趣旨のコメントが並んでいる場合は、単価がどれだけ良くても見送るようにしている。最初の案件を取るまでの提案文の工夫について書いた記事では応募する側の工夫を中心に書いたけれど、実は「どの案件に提案するか」を選ぶ段階のほうが、あとで消耗しないためには大事なのかもしれないと、今は思っている。

案件を継続案件に育てるための納品の工夫については別の記事でまとめたけれど、単発で終わる案件と続く案件の分かれ目は、実は契約後の対応より前、応募する案件を選ぶ段階からすでに始まっているのだと思う。単価だけでなく「この人とやり取りを続けたいか」という感覚を、意外と軽視しない方がいいと感じている一年半だった。
