サブビジネス研究所

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クラウドワークスで単価交渉、1.2円が2.8円になった実話

ビジネスシーンで交わされる握手

深夜23時12分、スマホの通知が光った。クラウドワークスのメッセージ画面には、こう書いてあった。「文字単価、そのままで大丈夫でしょうか」。3年間、同じクライアントの記事を1文字1.2円で書き続けていた私は、その一文を読んで初めて「大丈夫じゃない」と気づいた。

在宅ワークのデスクに置かれたノートパソコンとコーヒー
Photo by Pixabay on Pexels.com

結論から言うと、翌週の交渉でこの単価は2.8円になった。今回は、その一部始終と、交渉のときに実際に送ったメッセージをそのまま公開する。

なぜ3年間、同じ単価で仕事を受け続けていたのか

きっかけは単純だった。最初に提示された単価に「まあこんなものか」と納得してしまい、そのあとは一度も見直さなかった。月に20本ほど記事を書いて、月収はだいたい6万円前後。悪くはないけれど、リサーチ時間まで含めて時給に直すと900円を切ることもざらだった。ライター仲間に相場を聞いてみたら、同じジャンルで1文字3円前後を受けている人もいて、正直かなり驚いた。以前書いた副業スキルは今の単価より伸びしろで選ぶべきだったと後悔した話にも通じるが、単価というのは市場の「相場」というより、いつの間にか固定化した「関係の惰性」であることが多いのだと、このとき初めて理解した。

ちなみにクラウドワークスの案件選び自体については副業の悪い案件はこう見抜く——三年でわかった募集文の見方でも書いたが、単価交渉がしやすいクライアントかどうかは、募集文の段階である程度見えてくる。

交渉のメッセージで書いたのはたった3行

長文で理由を並べるほど、担当者は読むのが面倒になる。私が実際に送ったメッセージは、感謝・実績・希望額の3行だけだった。「いつもお仕事をいただきありがとうございます。この1年で納品した48本すべて、修正なしで公開いただいています。次回契約から、文字単価を2.5円に上げていただくことは可能でしょうか」。数字を出したのがポイントだったと思う。感覚ではなく実績で語ると、担当者も社内で説明しやすくなる。人によっては一度で通らないこともあるはずなので、まずは希望額より少し低めの「交渉の余地がある数字」を出すのも一つの手だ。

交渉が通ったあとに変わったこと

返信は翌朝届いた。「2.5円は難しいですが、2.8円でいかがでしょうか」。予想より高い数字が返ってきて、正直拍子抜けした。月の執筆本数を減らしても収入は増え、空いた時間を新しいクライアント探しに回せるようになった。収入が増えると管理のほうも気になってくる。副業の会計ソフト、freee・マネーフォワード・弥生を実際に比べてみた話もあわせて読んでみてほしい。もちろん、全員がここまでうまくいくとは限らない。交渉が通らないこともあるし、契約自体を切られるリスクもゼロではない。それでも、聞かなければ答えは絶対に「現状維持」のままだ、というのは今でも実感している。

プラットフォームごとの体感相場(私の場合)

あくまで私個人がライティング案件で受けてきた範囲での体感なので、ジャンルや実績によって大きく変わる点はご了承いただきたい。

プラットフォーム交渉のしやすさ(体感)文字単価の目安
クラウドワークス継続契約なら比較的しやすい1.0〜3.0円
ランサーズコンペ形式は難しい/継続案件は交渉可1.0〜3.5円
ココナラ自分でサービス価格を設定できる分やりやすい出品者による

よくある質問

Q. 単価交渉をすると仕事を切られませんか?
可能性はゼロではないが、実績を示したうえでの交渉であれば、多くの担当者はまず社内で調整を試みてくれる印象がある。切られるのが不安なら、一度に大幅な値上げを求めず、段階的に相談するのも手だ。

Q. 交渉のタイミングはいつがいい?
契約更新のタイミングや、納品本数・修正なし率などの実績が積み上がった直後が話しやすい。逆に納期を落としたり大きな修正が続いたりした直後は避けたほうがいい。

単価は自分から言わない限り、誰も上げてはくれない。それを3年かけて学んだ、というだけの話だ。