初めてクラウドワークスで受けた仕事は、300文字のレビュー記事10本で1500円だった。文字単価にすると0.5円。かかった時間を全部足して時給を出してみたら、237円だった。最低賃金という言葉が急に重く感じられる数字だったけれど、私はその日の深夜0時過ぎに「ありがとうございます」と返信して、そのまま書き始めた。
登録した当初は、月5万円くらいはすぐに稼げるだろうと軽く考えていた。実際には提案を送っても返信が来ない日が何日も続いた。今振り返ると、あの時見えていた景色は「安い仕事しか来ない」ではなく、「安い仕事しか受けられる実績がまだなかった」というだけの話だ。その違いに気づくまで、たぶん2ヶ月かかっている。

最初の案件を選ぶときに意識したのは、単価の高さではなく「納品後にきちんと評価を書いてくれる依頼主かどうか」だった。1500円の仕事でも、レビューが確実に返ってくる相手を選んだ。結果、最初の5件で星5が4つ、星4が1つついて、プロフィール画面に実績の数字が並んだ。提案文の通過率が目に見えて変わったのは、そこからだった。
初心者がまず出会う仕事の相場感
どのジャンルを選ぶかで、最初の時給の感覚はかなり変わってくる。私が実際に受けた案件と、周りの副業仲間から聞いた話をもとに、目安をまとめてみた。
| ジャンル | 相場の目安 | 体感の難易度 |
|---|---|---|
| 簡単なデータ入力 | 1件50〜200円 | ★☆☆ |
| アンケート・モニター回答 | 1件10〜50円 | ★☆☆ |
| ライティング(短文) | 1文字0.3〜1円 | ★★☆ |
| 翻訳チェック・校正 | 1文字1〜3円 | ★★★ |
※あくまで私と周辺の体感による目安であり、募集内容や依頼主によって大きく変わる。同じ「データ入力」でも、案件によって単価が3倍近く違うこともあった。
実績ゼロを抜け出すためにやったこと
やったことは大きく3つある。一つ目は、単価より評価が返ってくる依頼主を選ぶこと。二つ目は、提案文を毎回使い回さず、募集文の言葉を拾って書き直すこと。この作業だけで通過率がかなり変わった。実際に37回落ちた提案文が38回目で通った話は、以前の記事に詳しく書いた。三つ目は、悪い案件を早めに見抜いて時間を溶かさないこと。相場から極端に外れた高単価の募集や、契約前に個人情報を求めてくる依頼は、今も避けている。見抜き方の具体的な基準はこちらにまとめてある。
半年後の自分に伝えたいこと
今、当時と同じ時給237円の仕事を紹介されたら、たぶん断る。ただ、あの案件を受けていなければ、今のような単価交渉も、複数クライアントとの契約もなかったと思う。単価が1.2円から2.8円になった経緯は別の記事に書いたけれど、その土台は間違いなく最初の時給237円だった。実績はお金ではなく信用として積み上がっていくもので、最初の数件はその信用を買う期間だと思えば、あの安さにも意味があったと今は思える。今の平均単価は、あの頃と比べると6倍近い。
よくある質問
Q. 実績ゼロでも本当に案件は取れますか。
A. 取れる。ただし単価は低めからのスタートになりやすい。人によって差はあるが、私の場合は最初の2ヶ月がいちばん条件が厳しかった。焦って高単価案件ばかり狙うより、まず実績を1件つくることを優先したほうが結果的に早かった。
Q. 最初のジャンルは何がいい?
A. 得意不得意より「継続して依頼が来やすいか」で選ぶのがおすすめ。データ入力やライティングは案件数が多く、実績を積みやすい。
