ランサーズとクラウドワークス、同じライティングジャンルで一年間毎日のように提案を出し続けた結果、受注件数の比率は9対1になった。しかも数の多い「9」のほうが、会員数で劣るはずのランサーズだった。登録時に見た会員数はクラウドワークスのほうが圧倒的に多かったのに、なぜ逆転したのか。理由は案件の絶対数ではなく、応募が集まる速度にあった。今日はその理由を、実際に出した提案数や手数料の数字とあわせて振り返ってみたい。
一年間で提案を出した件数は、クラウドワークスが約340件、ランサーズが約90件。件数だけ見ればクラウドワークスに偏っているのに、受注はランサーズのほうが多かった。この数字のねじれに気づいたのは、去年の11月に月次の収支をスプレッドシートにまとめていたときだった。
応募者数がまったく違った
まず驚いたのが応募の競争率だ。クラウドワークスで単価3円台のライティング案件に提案を出すと、募集人数3人の枠に応募が23件ついていた、なんてことが普通にある。一方でランサーズの同条件の案件は、応募が5〜6件程度で締め切られていることが多かった。単純に応募者の絶対数が違う。だから採用率だけで見れば、ランサーズのほうが体感で3倍近く通りやすかった。37回落ちた提案文が38回目で通った話を書いたのもクラウドワークスでのことで、今振り返るとあの競争率の高さも一因だったのだと思う。

ただし、これは「ランサーズのほうが優れている」という単純な話ではない。クラウドワークスは案件の絶対数がとにかく多く、ジャンルの幅も広い。応募が多いということは、それだけ発注側も選択肢が多くて活気があるということでもある。実際、単価交渉で1.2円が2.8円になったのもクラウドワークスの継続クライアントとの話で、あの積み上げはランサーズだけを使っていたら生まれなかったと思う。
手数料と検索の仕組みも地味に効いてくる
システム手数料はどちらも案件額に応じた段階制で、10万円以下の部分は20%前後、金額が上がると率が下がっていく仕組みは似ている。ただ検索やレコメンドの見え方が違っていて、クラウドワークスは新着順・提案数順など並び替えの選択肢が多く、こちらから探しにいく力が問われる。ランサーズは実績やプロフィールの完成度がマッチングに反映されやすい印象があって、プロフィールの自己紹介文を丁寧に書き直した翌月から、こちらから提案していないのにスカウトメッセージが届くようになった。これはクラウドワークスではほとんど経験しなかったことだ。
| 項目 | クラウドワークス | ランサーズ |
| 案件数の多さ | 非常に多い | やや少なめ |
| 体感の競争率 | 高い(応募20件超もざら) | 低め(5〜6件程度) |
| 単価交渉のしやすさ | 継続後は交渉しやすい | 実績提示で評価されやすい |
| 向いている人 | 数をこなして経験を積みたい人 | プロフィールで差別化できる人 |

結局どちらを使えばいいのか
私の結論は、最初の3か月はクラウドワークスで数をこなして実績とレビューを作り、そのあとランサーズにプロフィールを移植して並行運用する、というやり方だった。人によって向いているジャンルも状況も違うので、これが正解とは言い切れない。ジャンル選びで比較した記事でも書いたけれど、まずは自分の得意分野がどちらのプラットフォームに多く出ているかを、実際に一週間ほど検索してみるのが一番早い。数字は環境やジャンルによって変わるので、あくまで私の一年間の記録として参考にしてもらえたら嬉しい。
よくある質問
両方同時に始めても大丈夫か。私は同時に始めて問題なかった。ただし最初の実績づくりはクラウドワークスの案件量に頼るほうが早いと感じている。
プロフィールはどこまで書き込むべきか。経歴や得意ジャンルだけでなく、納品までの流れや対応可能な時間帯まで書いたほうが、特にランサーズでは反応が変わった。
