サブビジネス研究所

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副業の見積もり3時間が実際は9時間40分だった日、数え漏れていた5時間半

木製の机の上に置かれたノートパソコンとノート、ペン

「3時間くらいで終わると思います」。クラウドワークスの応募画面にそう打ち込んだ日のことを、いまでもはっきり覚えています。実際にかかった時間は、9時間40分。報酬9,000円を時給に直すと、約930円でした。

パソコンのモニターの横に置かれた黒い置き時計

3時間が9時間40分になった、本当の理由

案件は、ブログ記事のリライト5本。終わってからTogglという時間計測アプリのログを見返して、思わず声が出ました。私が「3時間」と言ったのは、キーボードを叩いている時間だけだったのです。

項目見積もり時実際にかかった時間
執筆・リライト本体3時間4時間10分
調べもの・事実確認数えていない2時間20分
クライアントとのやりとり数えていない1時間30分
修正対応数えていない1時間40分
合計3時間9時間40分

本体の作業だけでも、見積もりより4割近くオーバーしていました。でも本当に痛かったのは、最初から頭になかった時間が合計で5時間30分もあったこと。計算が下手だったのではなく、数え漏れていたのです。

見積もりの失敗は「計算ミス」ではなく「数え漏れ」

会社員の感覚だと、調べものも連絡も打ち合わせも「仕事のうち」で、いちいち時間を分けて考えません。ところが副業では、請求できるのは納品物の金額だけ。数えなかった時間は、そのまま自分の時給から引かれていきます。

以前、副業の作業時間を1ヶ月記録して実質時給を出した話を書きました。あのとき想定の4割まで下がった原因の多くも、この「見えない時間」でした。

ノートパソコンの横に置かれた、手書きのチェックリスト付きクリップボード

いま使っている、3段階の見積もり手順

特別なことはしていません。まず、本体の作業時間を出したら1.3倍にします。過去のログで、本体は平均して3割ほど超過していたからです(あくまで私の場合です)。次に、調べもの、やりとり、修正対応を別枠で足します。目安は本体の半分くらい。最後に、初めてのクライアントや初めてのジャンルなら、全体をもう1.5倍にします。

先ほどの案件を今の手順で見積もり直すと、3時間×1.3=3.9時間に、本体の半分の約2時間を足して約6時間。初めての相手なので1.5倍して、9時間ほど。結果論ではありますが、実際の9時間40分にかなり近い数字になります。

もう一つ大事なのは、時間ではなく「1本あたりの金額」で提示すること。時間で見せると高く感じられやすいので、5本で15,000円、のように総額で出します。そのうえで修正の回数も先に決めておくと、修正依頼が6回続いた夜のような消耗も防げます。

この手順にしてから、見積もりより実際の作業時間が大きく超えることは減りました。完璧ではなく、直近の数件では2割前後のズレに収まっている程度です。それでも「想定より3倍かかった」という夜の焦りがなくなっただけで、副業を続ける気力はずいぶん違います。ズレが出たときは、どの枠で外れたかをログに一行だけ残し、次の見積もりの係数を少しずつ直しています。

よくある疑問

Q. 多めに見積もると、受注できなくなりませんか?

A. 私の場合、数件の範囲では受注率が目立って落ちた実感はありません。ただ件数が少ないので、一般的な傾向とは言い切れません。

Q. 時間計測は何を使えばいいですか?

A. 私はTogglの無料プランを使っています。スマホのメモに開始と終了の時刻を書くだけでも、十分に役立ちます。

時給が上がらない原因は、スキルや単価ではなく見積もりにあることも少なくありません。スキル選びを3回間違えて時給が6倍になった記録も、結局は時間をきちんと数えるところから始まりました。次に応募画面で数字を打つ前に、一度だけ自分に聞いてみてください。「それは、手を動かす時間だけ?」と。